こんにちは。福岡のライター・大塚拓馬(@ZuleTakuma)です。
僕の記事でちょくちょく写真の協力をしてもらっている、数少ないフリーランス仲間のみたとも(@tomomitatomo)。
そんなみたともの実家は食堂を営んでいるという話をよく聞いていました。その名も「喰焼処(くやくしょ)」。
すごい名前ですが、もともと焼肉店だったそうでその名残なのだそう。いや、焼肉店だとしてもけっこうパンチの効いた名前ではありますが……。
僕が取材をしたいと思ったのは、みたともが語る実家の食堂エピソードが魅力的だったから。
「家族みんなで新しいメニューを試食する」
「おじいちゃんの畑でとれた野菜を使っている」
「タレやスープから漬物まで手づくり」
もうそんなの絶対美味いと思うんですよね。
そんな話を聞くと、一回行ってみたくなってしまいまして。食堂は糟屋郡粕屋町で、自宅からそんなに遠くない、ということで行ってみました。
名物は「焼きチャンポン」とのこと。楽しみだ……!
- 糟屋郡粕屋町仲原の喰焼処に到着
- 喰焼処のおすすめメニュー①焼きチャンポン
- 喰焼処のおすすめメニュー②チャンポン
- 喰焼処のおすすめメニュー③焼めし
- 喰焼処のおすすめメニュー④焼肉定食
- 喰焼処のおすすめメニュー⑤ホルチャン
- 喰焼処ではテイクアウト対応スタート
- 実家が食堂ってどんな感じ? 喰焼処店主の娘にインタビュー
- 糟屋の喰焼処に手づくりごはんを食べに行こう!
糟屋郡粕屋町仲原の喰焼処に到着
福岡空港から車で10分。糟屋郡粕屋町仲原の福岡篠栗線(県道607号線沿い)に「喰焼処」はあります。
すぐそばに牛角仲原店やTSUTAYA粕屋仲原店、うどんのウエスト仲原店がありました。
普段はけっこう交通量が多い通りなので、この道をよく通るという人も多いかと思います。しかし、喰焼処には行ったことがなかったという人もいるのでは……。
店内は結構広々。
テーブル席やカウンター席の他、お座敷の席もあります。かなり席数は多く見えますが、平日昼間は満席になることもあるそうです。
喰焼処
住所:福岡県糟屋郡粕屋町仲原2530-8
営業時間:10:00~16:30(月~土)、10:30~14:00(日・祝)
定休日:なし
※営業時間、定休日は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、変更の可能性があります。
喰焼処のおすすめメニュー①焼きチャンポン
▲焼きチャンポン 650円
「喰焼処」でもっとも人気のあるメニューがこちらの焼きチャンポン。
キャベツ、もやし、豚肉、きくらげ、かまぼこ、ニンジン、イカという盛沢山の具材。それに中華風の味付けが絡んで美味い!!
印象的だったのが麺の美味さ。
表面はツルツルで弾力があってモチモチしていて、食べ応えがあります。
喰焼処の娘・みたともによると、使われている野菜はすべて福岡産どころかほとんどが粕屋産とのこと。
材料について尋ねると「~さんのところのキャベツと…~さんのところのにんじんと」と生産者と野菜がセットになっていて驚きました。
大きな口を開けてバクッと、たくさんの新鮮な具材をザクザク噛みしめながら、モチモチ麺を味わってください。一番人気も納得の味でした。
喰焼処のおすすめメニュー②チャンポン
▲チャンポン 700円
焼きチャンポンだけでなく、チャンポンもおすすめです。野菜はやっぱりほとんど粕屋産で、麺もモチモチ。
ゆで卵が盛ってあるのもうれしいサービス。
スープは臭みがなくコクのある豚骨スープ。
喰焼処の娘・みたともによると「お父さんが早起きして、朝から丁寧にとった豚骨スープ」なのだとか。
まろやかなスープに野菜の旨味もプラスされて、ズズッとすするだけでホッとする美味しさでした。
喰焼処のおすすめメニュー③焼めし
▲焼めし 650円
焼めしは650円。味噌汁付きなのが嬉しいポイントです。
味付けはまさに王道チャーハンといった感じで、安心のおいしさ。
嬉しいのが具材の多さです。
卵、豚肉、玉ねぎ、ネギ、ニンジン、かまぼこ。自宅で焼めしをつくるときに、こんなに具材をたくさん入れるのは難しいですよね。
ボリュームもしっかりあるので、これ1食でランチにも十分です。
喰焼処のおすすめメニュー④焼肉定食
▲焼肉定食 1,000円
喰焼処は定食メニューもおすすめです。
焼肉定食は品目豊富でボリュームたっぷり。満足度の高い定食メニューです。
もともと焼肉屋だった過去を持つだけあり、焼肉のタレが絶品!
喰焼処の娘・みたともによると「おばあちゃんからお母さんに受け継がれし自慢の手作りダレ」なのだとか。本当に喰焼処はなんでも手作りするところがすごい。
ちなみに定食メニューなら漬物と小鉢がつくのですが……。
「おじいちゃんの畑でとれた大根をお母さんがつけたお漬物」は、昆布が効いていて甘くて絶品でした。
取材したときは3月だったため、菜の花の辛子和えの小鉢がついていました。
お漬物や小鉢は季節によって頻繁に変更されます。喰焼処に行けば、旬の野菜の味を季節ごとに楽しめるのです。
喰焼処のおすすめメニュー⑤ホルチャン
▲ホルチャン 850円
チャンポン系メニューで最後のおすすめがこちらの「ホルチャン」。
ホルチャンはホルモン焼にチャンポン麺を加えた、常連客の要望から生まれたアイディアメニュー。
味付けはもちろん、自慢の手づくり「焼肉のタレ」。
甘辛い焼肉のタレにホルモンの旨味がプラスされていて、めちゃめちゃ美味い……!
このタレ、ずるいんだよな……。
このタレさえかければ、何でも美味くなる気がする……。
自慢の野菜は焼チャンポンとは具材が異なり、キャベツやもやしに加えてニラが入っています。
他のメニューと同じく、ボリューム満点で満足度大。「ホルチャン」はもともと焼肉店だった「喰焼処」ならではの絶品メニューでした。
喰焼処ではテイクアウト対応スタート
喰焼処では、テイクアウト対応が始まっており、喰焼処の絶品メニューが家庭で味わえるようになっています。
喰焼処のお持ち帰り対応メニューは以下の通りです。冷めても美味しいメニューに絞られているため、お店よりもメニューは少なくなっています。
テイクアウトの場合は、発泡スチロールのパックに入れてもらえました。
▲消しゴム製の手づくりスタンプが可愛い
▲親子丼 650円
親子丼はダシがよく効いてて、美味い!
野菜の天ぷらがおまけで乗っているのが特徴で、僕が注文した時はかぼちゃ天でした。
▲ブタ丼 700円
ブタ丼は自慢の「焼肉のタレ」を使った味付け。具材が玉ねぎだけでなく、ピーマンと赤ピーマンが入っているところがポイント。
上に乗っているたくあんのお漬物も、大根から自家製です。
▲焼めし 650円
みたともから「冷めても美味い」と評判だと聞いた焼めしは、本当に冷めても美味かった!テイクアウト用のパックパンパンに詰められているので、お腹いっぱいになりました。
すぐに受け取るためには電話予約が便利です。
「喰焼処」電話予約
電話番号:092-621-2770
※日曜・祝日は電話予約は受け付けていません。
営業時間:10:00~17:00(月~土)、10:30~14:00(日・祝)
喰焼処
住所:福岡県糟屋郡粕屋町仲原2530-8
定休日:なし
※営業時間、定休日は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、変更の可能性がございます。
喰焼処のテイクアウト情報は「#福岡博多テイクアウト応援プロジェクト」にも掲載されています。福岡のテイクアウト情報が満載ですので、こちらもぜひ目を通してみてください。新たな発見があるかも!
実家が食堂ってどんな感じ? 喰焼処店主の娘にインタビュー
「記事のため」という名目でたくさん試食した僕。どれもこれも本当においしかった……。
「持って帰れるようにするから残してね」とテイクアウト対応をしてくださることを知っていたにも関わらず、美味すぎて思わず箸が進んでしまいました。食べ過ぎた。
▲店主の娘・みたとも(@tomomitatomo)
各メニューの試食・撮影を終え、僕はみたともにちょっと話を聞くことにしました。
――いやあ、めちゃ美味かったわ。残していいってわかってるのに、本能が言うこと聞いてくれなくて、食べ過ぎた。胃がちぎれそう。
みたとも:拓馬さんが来てくれてめっちゃうれしいです! 今日は本当にありがとうございます。
――それにしても、どのメニューも提供時間が早くて驚いたわ……。その場で注文したのに「事前にわかってたの?」ってくらい早かった。
みたとも:提供スピードにはこだわっていて、下準備をしっかりやってるんです。大体どのメニューも5分くらいで出てくると思います。混み具合にもよりますけど。
▲取材した日はどのメニューも3分程度で提供された
――それにしても、どのメニューもコスパがめっちゃいいよね。
みたとも:どれも値段の割には量が多いし、具材も多いと思います。増税の時も親を一生懸命説得して、値段を上げてもらって……。今でもギリギリですけど。
――おじいちゃんの頃から長いこと営業を続けていて、地域の人たちにも愛されているみたいだね。
みたとも:そうですね、粕屋町の方々にかわいがってもらってます。
▲店内は張り紙や各企業のカレンダーがたくさん掲示される
――どのメニューも手づくりなのもすごいね。この値段で、タレやスープ、漬物まで全部手づくりとは夢にも思わんよ。
みたとも:そうですね。うちの場合は野菜からつくっていることもあるので、本当に手づくりのものばかりです。お店にはどこにもそんな情報は掲示してないんですけど……。
――ほんっと、どこにも書いてないよね。出せばいいのに! 提供時間も早いから、お客さんに「手間がかかってないな」って勘違いされちゃいそう。
みたとも:そうですよね。うちの両親、そういうのを表に出すのが苦手なんです。
――職人気質なんだね。記事ではしっかり「手作りだよ!」って書くけん。
みたとも:お願いします。定食の小鉢とか、漬物とかよく残されちゃうんですけど、片付けながら「せっかくお母さんが一生懸命つくったのになぁ」とかって、私は考えちゃうんですよね……。まあ、商品なんでしょうがないんですけど。笑
――手づくりってわかっていれば、残す人は減ると思うけどね……。
みたとも:ほんと、伝えるのって大事ですね……。ネットでうちの店について書いたグルメブログとか、口コミを見たときにもよく思います。
――やっぱり、なんか嫌なこと書かれたりする?
みたとも:ちょっと、拓馬さんも検索して見てみてくださいよ。
――わかった。ちょっと見てみよう。どれどれ……。
<再現&要約>
さてさて、やってきました粕屋の喰焼処。初来訪であります。
大衆食堂にお宝ラーメンが眠ってるかも……という期待感を持ってさっそく入店。
メニューを見ると豊富な品揃え。
「メニューが多い店に美味い店はない」というのは部長の教え(笑)
果たしてこちらはどうなのか……ということでラーメンでお手並み拝見。
食べてみると「おや、意外とマズくない?」というのが一口目の感想。
ただ、気になるのが強いケミカル感。
弱トンコツ、強ケミカル。チャーシューからは冷蔵庫のニオイが。
常連客からは「なぜこのメニュー群の中からラーメンを?」と言わんばかりの視線を浴びつつ、完食。ごちそうさまでした。
――なんだこりゃ。
みたとも:……。
――臭みのない、あっさりめの豚骨スープに対して勝手に「ケミカル」っていうの、自称ラーメン通あるあるだなぁ。すごく多い気がする。根拠のないケミカルレッテル。
みたとも:お父さんが朝から豚骨スープとってるんですけどね……。化学調味料なんて1ミリも使ってないのに「強ケミカル」って……どういうこと……。笑
――豚骨スープ、そんな感じ全然しなかったけどね。チャーシューは冷蔵庫に入ってたの?
みたとも:チャーシューを冷蔵庫に長く入れっぱなしにするような行程はないですね。
――なるほど。まあ、自由にレビューする権利はあるけど、こういうデマを流されて心を痛めることもあるよね。
みたとも:何も言い返すことはできないですもんね。ただ「強ケミカル」とか、わかったような感じで書かれると、お父さんが化学調味料なんて使わずに、1から豚骨スープをとっている映像を撮って見せたくはなります。笑
――まあ、食べる方に先入観はあると思う。まさか、こんなメニュー豊富な食堂で一つひとつのメニューに繊細にこだわっているとは思わないもん。
みたとも:だからこそ、ちゃんとこだわりを伝えるのって大事だなあ、と思いますね……。まあ、大半は好意的なレビューばかりなんですけど。
――いつも平日昼間は混雑してるもんね。どのメニューもめっちゃ美味かったし!
みたとも:そうですね。粕屋町近くにお住まいの方で「まだ行ったことがない」という人には一度食べに来てもらいたいです!
――そうね、記事でしっかり美味しさは伝えるので。今日は赤裸々にいろいろ話してくれてありがとう!
糟屋の喰焼処に手づくりごはんを食べに行こう!
早い、安い、美味いって、口で言うのは簡単ですけど、実際にやるのはけっこう難しいと思うんですよね。
これだけのメニューがあって、どれも早い、安い、美味いというのはまさに老舗が成せる業。
手間暇かけた仕込みのおかげで、超スローフードがファストフードのような提供時間で食べられる「喰焼処」は、長年地域に愛されるのも納得の食堂でした。
そして、店主の娘目線でお店を見るという新鮮な体験もさせてもらいました。
これからは「喰焼処」に限らず、どこのお店でももっと感謝して食べようと思いました。
テイクアウト対応も行っているので、ぜひ近くを通りがかった時にはおいしい料理を持ち帰ってみてくださいね。
喰焼処
住所:福岡県糟屋郡粕屋町仲原2530-8
営業時間:10:00~16:30(月~土)、10:30~14:00(日・祝)
定休日:なし
※営業時間、定休日は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、変更の可能性がございます。
そして、最後にお知らせです。
【ライター・大塚拓馬に取材されたい店・人募集中】
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